司馬遼太郎先生と多武峰を結ぶライブラリー

司馬遼太郎先生の名著『街道をゆく第24巻－近江散歩・奈良散歩－』には、多武峰と談山神社に関する一節が綴られています。1984年に発表されたこの作品の中で、司馬先生は「三度目の多武峰」としてこの地を訪れ、山の名が『日本書紀』の斎明紀二年（656年）に記されていることや、古の時代にこの山を「たむ」と呼んでいたことに触れ、悠久の歴史に思いを馳せていらっしゃったご様子です。

2023年にNHKで『街道をゆく』が特集されたことも相まって、今も多くの司馬ファンがその足跡をたどり、当ホテルにお越しくださいます。

そうした皆様に司馬先生の世界をさらに味わっていただきたく、「司馬遼太郎ライブラリー」をご用意いたしました。直筆の額が飾られ、先生の著作が収められた小さな本棚のある、ゆったりとくつろげる空間です。ぜひ、多武峰の自然と共に、読書をお楽しみください。